そんなわけで、海内工業さんにArduino用のケースを作って頂きました。これは試作品なので、完成版はもう少し細部に変更が加わると思いますが、先ずはレポートします。
このケースには自分の欲しいと思う機能を「これでもか!」と詰め込んで頂いた上に、プロの視点から数々のかゆいところに手が届く提案や機能追加をして頂いてあります。
先ずは一通り説明しますね。
・Arduino本体だけではなく、回路などをまとめて収納できるサイズ
Arduinoにピッタリサイズなのではなく、シールドや回路や部品を搭載できるように大きめに作ってあります。これは、プロトタイプ制作中にも大きなメリットがあります。例えば、ケースの高さはやや高めにしてあるので、ジャンパワイヤを配線したままで閉めることが出来ます。持ち運びに便利。また、この高さのおかげで、シールドを取り付けた状態でも上面に液晶やスイッチなどが取り付けられます。
・開閉し放題
指で回せるネジを装備。何度も開閉できるようにねじ穴を強化してあるので、プロトタイプの制作時には嬉しいですね。あと、2本のネジを外すだけで中の回路をいじることが出来るので、ちょっとした変更などに便利です。
・横のスペースに、基盤やブレッドボードを収納できる
秋月のブレッドボードなら2枚も収納できる広さ。シールドサイズでは収まりきらない回路もここに配置可能です。(megaとの結線は適当ですので、突っ込まないで下さい…)
・Arduino Uno や Mega が収納できる。
Uno, Mega, 両方に対応した取り付け穴が開けてあります。Leonard も多分大丈夫。
・作業しやすいL字型ボディ
通常のアルミケースはコの字型ですが、これはほぼL字型。この形状のおかげで、コの字型のボディと違い、カバーを外すと開放的で非常に作業がしやすくなっています。
・背面にはコネクタを取り付け可能
蓋を外しても影響を受けない位置にコネクターの穴を開けることが出来ます。外部機器などとの連携を頻繁にする場合には役立つでしょう。
・Ethernet Shield搭載に、標準で対応
自分の場合、ネットワークを使った作例もちょくちょく作るので、最初からEthernet Shieldの穴を開けて貰っています。Ethernet Shieldを使わない人は、外部との配線などにお使い下さい (^_^; 。
・秋月で売っているスペーサーで底上げ可能
スペーサーも特別な物ではなく、秋月で売っているスペーサーを使用可能です。
・壁かけ用の穴も標準装備
4方向、どの向きにでも壁掛け可能な穴を装備。壁に掛けないときはゴム足を自分で付けて下さいね。
・加工がしやすいアルミ製
海内工業さんにオーダーして穴を開けて貰うことも可能ですが、アルミなので、自分でも加工できます。ちなみに、アルミの板の厚さは1mm。
・多少の衝撃には耐えるように、折り返し部がある
上下左右から強い力がかかっても、多少は何とかなるように、ケースの各部には折り返し部分があります。
このケースを使って、完成した回路を収めておいても良し、プロトタイプ制作時に持ち歩きようとして使っても良し。今までは、Arduinoとブレッドボードを100均のプラスチックケースに入れて持ち歩いていましたが、これで一気に「ちゃんと作ってる感」がアップです!
このケースの仕様検討に当たっては @usopyon さんのケースからいくつかヒントを頂きました。事後承諾ですが、ありがとうございました。
このケースは近日発売予定との事です。モニター募集中!是非応募されてみては?