この本が自分の人生を方向付けたと言っても過言ではない。
BASICの入門 高宮英郎/黒田正文 共著
あるとき、親に「コンピューターを買って欲しい」と頼んだ。父は「言語を一つ覚えたら買ってやる」と言ったので、すぐに本屋に行って自分で買ってきた本がコレだ。必死で読んだ。そして父に SHARP の MZ-80K2 と言うコンピューターを買って貰った。20万くらいだったと思うが、当時としては何に使うかも分からない(ゲームは出来たが)物に、それだけのお金を払う決断をしてくれた父はすごいと思う。
このコンピューターには SP5030 と言う BASIC が付いてきたので、それでさんざん遊んだ。主にコンピューター雑誌に載っていたゲームを打ち込んで遊んだ。今で言う「写経」と言う勉強スタイルにあたるだろう。ゲームがしたかったのでガンガン打ち込んだ。おかげで、色んなロジックを学ぶことが出来た。エラーが出たら調べて修正した。最初の内は文言チェックしか出来なかったが、段々エラーが出たときに考えて直せるようになってきた。
しばらくして、自分でゲームを作るようになった。MZ-80K2 の次は CASIO の FX-702P と言うやはり BASIC が使えるポケットに入る関数電卓のお化けのような物を買って貰った。これでもゲームを作った。雑誌とかに投稿した。
あれから大分経ったが、いまだに BASIC の知識は EXCEL などで VBA を使うときに生きている。他の言語を習得する基礎にもなった。この本は忘れられない一冊だ。