そんなわけで、早速試してみましたPQI Air Card + Arduino。
もし、これがうまく行くと、即時性はなくてもArduinoをWi-Fiの環境につなげるわけで、夢が広がるお話しだったわけですが、結論から言ってうまく行きませんでした。
そもそも論として、Air Cardを使えたとしても、Arduinoから直接通信が出来るようになるわけではありません。通信処理を握っているのはAir Cardであり、Arduinoから直接好きなアドレスに対して、好きなプロトコルで通信できるわけではありません。そこでどうするかと言うと、ArduinoからAir Card上にファイルを作ったり、Air Cardに対して外部から送られてきた情報を読んだりすることによって外部との疎通を図ろうと画策したわけですね。
「即時性がない」と言ったのは、ファイルを介しての通信を行う必要があったためです。ある程度の即時性を求めようとして、一秒間に何百回もSDカードに対して読み書きをする手もあるかも知れませんが、書き込み回数に限界のあるメディアに対して「ガンガン行こうぜ」は作戦としては余りよろしくありません。
とにもかくにも、Arduinoからファイルの読み書きが出来なければ話にならないので、とりあえず借り組みしてみました。まずは、通常のSDカードでテスト。Arduino1.0.1のサンプル(ReadWrite)で問題なく読み書きできたようです。
で、Air Cardに差し替えて実行。結果は「initialization failed!」でした。念のため、Air Cardに入れたmocroSDを8G(HC)から2G(HC無し)にも変えて試してみましたが、同様の結果でした。
僕の技術力ではここまででしたが、もし「使えたよ!」と言う情報がありましたら@a_onoまでご連絡を頂ければ幸いです。
追記:東芝のFlashAirでうまく行っているレポートを発見
「Arduino用Wi-Fiに無線LAN搭載SDHCカード