Sweet Electronicsのメンバーから「LEDでドット絵が描きたい」って提案を貰ったので作ってみた。本来のアイディアはもっと凝った物ですぐには作れないので、暫定だけどいい感じに出来たコチラを先ずは見て頂いて。
※本記事では電池とLEDを直結していますが、本来であれば正しい電源とそれに見合う正しい抵抗を入れるべきです。電源やLEDの組み合わせによってはLEDが壊れたり燃えたりする可能性もありますので、充分に配慮して行って下さい。
では、ブレッドボード部分と、LED部分、それから枠について順番に説明しますね。
使用している部品は以下の物です。
・ミニブレッドボード
・両面スルホールユニバーサル基板
・ピンヘッダ(オスL型)
・白色チップLED UW1143B(20個入)→ついこの間買ったのに、秋月から消えている!
・電池ケース・電源(3V)
・アクリル板(3mm)
・配線用スズメッキ線
最初にブレッドボード部分ですが、電気的な仕組みとしては以下のようになっています。赤い部分はプラス、黒い部分はマイナスに繋がるようになっています。
上のブロックと下のブロックでプラスとマイナスがずれているのがキモです。これによって後で説明するLEDを刺すときに上下を対象に指すことが出来るようになります。
この配線を実現するために、ブレッドボードを面実装部品と見なして使う事にしました。先ずは裏の両面テープを剥がして予備ハンダをします。
次に両面基板を使って予備ハンダした場所から基板の半田付け面まで通電するようにハンダを流し込みます。うまくハンダが基板面からブレッドボード部分まで通らないときは写真のように針金を使ってガンガンハンダを押し込みます。
ハンダを押し込んだら、今度は交互に通電するようにスズメッキ線で配線をします。そして最後に電源を引き込むためのコネクタを半田付けして出来上がり。
L型のピンヘッダにチップLEDを半田付けしてドットのように使う事にします。この際に、L字部分を少し短くカットしてLEDを半田付けすることによって、ちょうど反転して取り付けたときにも同じ場所にLEDが来るように出来るほか(図のA)、連続して配置した時に他のLEDに干渉しないようにもなる(図のB)ので便利です。
具体的な手順です。まず、マスキングテープの粘着面を上にした状態でL型のピンヘッダと同じ間隔にLEDを敷き詰めます、そうしたらその状態のまま半田付けをしてしまい、半田付けが終わったら個別にLEDを切り分けていきます。これで完成です。
これはレーザーカッターが使えるのであれば特に難しいことはありません。ただ、ブレッドボードは部品の配置面の方が底辺よりも若干小さくなっているので、ブレッドボードの下の方で寸法を測って作ってしまうと微妙にスカスカになってしまいます。ですので、厚手のアクリル板を使うか、はめ込む部分を二重にするなどの対策をするのがいいと思います。自分ははめ込む部分を二重にしています。
電源は適当な物を付けて下さい。自分は100円ショップでも手に入るCR1220を使う事にしたので、それが入る電池フォルダーと小さなスイッチを付けたモジュールを作って、それを付けています。LEDに電源を直結している時点でエラそうなことは言えないのですが、LEDを何個も付けるとこの電池では容量が小さく光量にばらつきが出てしまうようなので、もう少し別の電源の方がいいかも知れません。
耐久性や電源の面でちょっと問題はありますが、自分の好きな配置でLEDが光るバッチ等が作れるのは楽しいのではないでしょうか?